【第1章】 荒野の満州
平和だった満州に義和団事変が波及した。鉄道文明を嫌悪する義和団・馬賊・清国軍が連合して建設中のシべリア鉄道を破壊すると、ロシアは鉄道防衛のため大軍を派遣して満州全域を完全占領。
【第2章】 日英同盟
ロシアの南下を恐れる日本は、ロシア軍の満州 撤兵を求める清国を支援し、対露強硬外交を展開した。一方、自国の安寧を目論むドイツは日露の対立激化を狙って日英間を仲介し、日英同盟が成立する。
【第3章】 日本陸軍
明治陸軍は、当初は民主的なフランス型として発足した。しかし明治18年頃から、ロシアとの戦争を想定して軍制近代化を図り、ドイツ型に転換。 ドイツ崇拝は、太平洋戦争の敗戦時まで続く。
【第4章】 日露外交の蹉跌
日露両国は幕末期には友好を保っていた。しかし明治維新後、明治政府がイギリスへ傾斜するにつれ、日露関係は疎遠になる。更に、 イギリスの影響を受けた日本の新聞論調により、日本人の対露恐怖心が昂じ、日露の溝は一段と深まる。
【第5章】 開戦への道
尊大で硬直的なロシアの対日外交姿勢が、日本人の対露不信を深めた。さらにイギリスが日本人の対露恐怖心を刺激した。このため日露外交は暗礁に乗り上げ、疑心暗鬼が昂じて、開戦に至る。
【第6章】 日露開戦
【第7章】 遼東半島の戦い
奥第二軍は金州・南山を攻略し、補給基地としての大連港を確保した。ロシア陸軍が旅順救援のため遼陽から南下して来ると、奥第二軍は得利寺の戦闘で撃退し、ロシア陸軍を旅順と遼陽に分断した。
【第8章】 旅順第一回総攻撃
巧妙に築城された旅順要塞に挑んだ乃木第三軍は、永久堡塁の東鶏冠山と非永久堡塁の盤龍山を攻撃した。東鶏冠山攻撃は多大な犠牲を出して失敗したが、第九師団(金沢)が盤龍山を占領する殊勲を挙げた。
【第9章】 遼陽会戦
正面攻撃隊は、首山堡の戦闘で橘周太少佐が戦死するなど苦戦を強いられた。一方、背面へ迂回した黒木第一軍が太子河を渡河し、さらに北進すると、後方遮断を恐れたロシア軍は退却に転じ、日本陸軍は遼陽を攻略する。
【第10章】 旅順攻略
乃木第三軍は第二回総攻撃に失敗した。第三回総攻撃では攻撃目標を変更し、二〇三高地を攻略した。その後、東鶏冠山・二龍山・松樹山を地下から爆破し、望台を占領すると、旅順要塞はついに陥落した。
【第11章】 ロシア軍猛反撃
厳寒期に反攻を企図したロシア軍は、日本軍左翼の黒溝台へ大軍で襲来。雪中戦闘訓練を究めた第八師団(弘前)が、急遽、応援に駆けつけ、ロシア軍を撃退し、日本陸軍は崩壊の危急を脱する。
【第12章】 奉天会戦
ロシア軍の奉天防衛は堅固で、正面攻撃隊の野津第四軍は前進出来なかった。そこで、当初は囮の脇役を演じる予定だった乃木第三軍が、大発奮して左翼から迂回し、奉天を包囲。日本陸軍の勝利となる。