著者からのメッセージ
私は司馬遼太郎さんのファンで、司馬作品を随分読んだ。
そのうち、司馬遼太郎さんが書かなかったことがあることに気付いた。
司馬さんが書かなかったのは、大正と昭和だ。そして会津藩だ。
司馬さんは「街道をゆく」第33巻で、
「会津藩について書きたい。何から書き始めていいかわからないほどに、 この藩についての思いが私の中で濃い」 と書いた。しかし結局、司馬さんは会津藩を書かないままだった。
会津藩については、早乙女貢先生をはじめ多くの作家が著述し、私もいろいろ読んだ。
しかし、私は、「司馬遼太郎さんが書く会津藩」を読みたかったのだ。 それは、今となっては、叶わないことだ。 そう考えているうちに、「自分で書こう」とのチャレンジ精神が湧いた。
私は、歴史上の負け組である会津藩と幕府の立場を斟酌した公平な立場から、
アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、オランダなど世界史的観点も踏まえ、 幕末の歴史と人物を描きました。 勝ち組である薩摩・長州の立場とは異なった、新鮮な視点の歴史観が見えるでしょう。
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