|
■ 植民地にならなかった日本
アジアではエジプトもインドもベトナムもビルマも欧米列強の植民地支配を受けており、アジア・アフリカ諸国で植民地にならなかったのは日本とタイとエチオピアだけである。
日本が植民地にならず、独立を保ち、自力で近代化を成し遂げたのは何故か? これこそ、日本人が総力を挙げて研究しなければならない重要テーマである。
■ 開国を断行して植民地化を防いだ徳川幕府
最初の植民地化の危機は、幕末期に、西欧諸国が日本に開国を迫ったときのことである。 開国を迫られると、「尊王攘夷」ということで、「大攘夷戦争に踏み切りたい」との誘惑に駆られがちだが、開国を渋って攘夷に走った国は、みな植民地になってしまった。
幕末期という厳しい国際情勢下で、日本が欧米列強の植民地にならず独立を保ち得たのは、徳川幕府が英断をもって開国し、京都守護職や新撰組が攘夷急進派を抑え込んで無謀な攘夷戦争を回避したからである。
■ ロシア軍を撃退して植民地化を防いだ日露戦争
第二の植民地化の危機は、日露戦争である。
「日露が戦わない」という選択肢も有り得たが、日露戦争が始まってしまえば、負ける訳にはいかない。
もし日本が日露戦争に負けたら、日本は帝政ロシアの植民地になるか、併合されて帝政ロシアの一州になってしまったことだろう。
日本が植民地にならず独立を保って今日に至ったのは、幕末における徳川幕府による開国と、日露戦争における陸海軍の勝利という、先人の努力と献身の賜物なのである。
|