『貴州省』をご存じですか?
四川省、雲南省、紅蘇省、山東省、広東省、等々は我々日本人にも馴染みがあり、『中国の省を挙げろ』といえば、幾つかは容易に出てきます。しかし、『貴州省』を言える人はさほど多くないと思います。かく言う私も全く知りませんでした。初めてで、そんな名の州が有るんだ、場所はどこだ、という感じでした。
では、どうして知ったかというと、中国での友人の彼女の出身が『貴州省』だという実に単純なものでした。そこで興味を持って調べたところ色々興味深いものがありそうなので今回行ってきました。
貴州(Guizhou)省は、東で湖南省、南では桂林のある広西壮族自治区、西は雲南省、北で四川省と重慶市に接する内陸の省です。
全域が山岳/丘陵地帯で、省都の『貴陽(Guiyang)市』は標高海抜1,070mに所在します。苗族等の少数民族が多く居住し、観光資源も豊富で、今後発展が期待されているとのことですが、交通の不便さが今後もネックになるようです。
今回私はシンセンから飛行機で貴陽を往復しました。
これが青岩古鎮の街並みです。明代(西暦1366〜1644年)の石造りの街並みが今もそのまま残っています。
決して観光資源としてではなく、水牛さえ細い道を行く、数百年以前の生活の姿があります。
貴州省・貴陽市花渓区青岩古鎮・・・・
印象深い訪問でした。
貴州省そのものも未だ日本では多くは紹介されていません。また、帰国後に調べたところ、かなりマニアックなツアーではここも組み込まれているものも幾つかありましたが全くマイナーなポイントです。しかし、貴陽市内から車で1時間ですから足の便がよいので貴陽を訪問する機会がありましたら是非青岩古鎮をお訪ねされたらいかがでしょうか。
貴陽市の南30kmほどの花渓区に青岩という古鎮(古い街)がある、との下調べで得た情報をもとにタクシーをチャーターして訪問してきました。
(貴陽市の中心部から約1時間程度でした。)
街並みと同じ程度、場合によってはそれ以上に興味を持ったのが道端で売られているローカルな食材でした。
美しい『甍(いらか)』です。
古鎮の家屋の全てが昔ながらの黒色の瓦を葺いてありました。
では、古鎮をご案内しましょう。
青岩古鎮へのゲートです。
通りに面した家々は例外なく格子戸の造りになっています。
じっくり見ると文様が各家毎に違っています。
昔の人々の美的センスは大したものだと感心しました。精緻な浮かし彫りの技法が用いられています。
どうです、なかなかのものでしょう。
今はアルミサッシ全盛ですが、昔の日本も同じだったのです。
固造りの豆腐です。色々な種類があります。
(豚の血を混ぜたのはどれでしょう)
所謂、高野豆腐です。でも様々な形態があります。
食べ方は、水で戻してから炒め物等の料理に入れたり、そのまま油で揚げて食べるというのも一般的な様です。
乾燥野菜も多くの種類が揃っていました。
その中にスライスした茄子を見つけました。初めて目にしました。
向日葵(ひまわり)は当然ながら種を食べます。
中国では至る所で老いも若きも、袋入りを町中で食べています。
特に小姐がボリボリやっているのが個人的に好きです。(変人?変態?)
これらのカボチャは飾り物ということで食用ではありませんでした。
『酒』も地酒でしょうか、多くの種類がありました。
この古鎮は城壁で護られています。城門から外へ出ました。
外にも別の古い家並みが残っていました。
ところで、向日葵(ひまわり)ですが、上にも書きましたように中国ではもっぱら種をそのまま食べたり油を搾るもので、『食用』なのです。決して観賞用ではありません。
この青岩古鎮でも城外の畑で作られていました。身の丈が高いでしょう・・・
実は、2001年の秋に訪中したとき、山東省の済南で街角の露天で立派なひまわりを見つけて買い求め、ホテルの部屋でほぐして幾つかの種を持ち帰りました。
そして、2002年の春に自宅の小さな庭に種を蒔き育てたところ、どんどん大きくなり2mを優に越えました。そして巨大な花が咲き、種をつけました。
結論:花を愛でる品種でなく、食用の種を取る品種だった
<2002年10月5日撮影>
『洛陽橋』は西暦1000年代の建設、これは明代の1500年代の末の建設ですから約500年後。
永きに亘り技術が継承されていたことを知り驚きました。また、泉州と貴陽では直線距離で1000km以上もあることにも・・・
まさに悠久の中国です。
貴陽市内には幾つかの名所・旧蹟があります。そのうちのひとつ、市内中心部にある『甲秀楼』という市内随一の旧蹟を訪ねた時、アッと驚きました。
市内中心部を流れる南明河の対岸に橋を架けて『甲秀楼』(左の写真の右上)は築かれていますが、福建省泉州の洛陽橋で見た筏型基礎がここにも有ったのです。
この様式は福建省独特のものと思い込んでいただけに驚きです。これを契機に、橋脚における『筏型基礎』についてもう少し調べてみようと思いました。