2005年10月。八重山諸島を訪れた初めての一人旅が事の始まりである。
時間を思うがままに使える自由というものは、体験してみてその素晴らしさが分かる。被写体へは制限無く拘れる。腹が減ったら飯を食う。疲れを感じたら即休憩。いつでも勝手に予定変更、中止・再開も全て気分。
こんな環境に身を置けば、日頃の社会生活で抑圧されたデリケートな精神を小気味よく蘇らせ、グッドアイデアが湧き出てくることも屡々なのだ。
よって夏の一人旅は数ある年中行事の最大関心事であることは言うまでもない。
去年の黒部、そして今年の郡上八幡・輪島の旅も感慨深い思い出に溢れ、見聞が広がる充実感は他では得られないものである。
そうそう、今年最大の収穫は自転車の導入だ。折り畳み自転車をBMWのトランクへ入れておき、撮影地へ行ったらこれを組み立て、格段に広くなった行動半径を十二分に生かして撮影の効率を上げるというもの。郡上八幡の町では、大凡2時間で隈無く回ることができたし、疲労感も徒歩と較べれば半分以下、いいや、殆ど感じられないレベルに収まる。もはや写道楽の常用手段である。