| <創刊にあたって> 此度、Rare Book Librarianship、書物史、書誌学関係の文献、ニュース、イベントなどを中心に紹介する『The Biblio Kids!』を刊行することになりました。「不定期の刊行」と予防線をはるものの、ちゃんと第二号を刊行できるのか、かなり不安ですが、誌名に愛着もあり、気ままに楽しみながら編集していきたいと思います。最新の情報を網羅した情報誌を目指すのではなく、たまたま目に触れた興味のある情報を、新旧とりまぜて紹介していく予定です。外観・内容の両面ともに、徐々に充実させていきたいので、アイデア、意見、情報などがありましたら、ぜひお知らせ下さい。 ここで誌名の由来について説明しておきましょう。 まず考えた名前が『Bibliographical Peeping Tom』でした。A Short Title-Catalogue ... 1475-1640 (STC)の第2版の編纂者 K.F.Pantzer が、オーナメントや飾り大文字などから印刷者を割り出すことの好きな自分自身を、そのように呼んだのです。その意味するところと若干のいかがわしい響きは気に入ったものの、語路の悪さが気になりました。その後、John Carter、Graham Pollardら、今世紀中頃に活躍した書誌学者のグループが「Biblio Boys」と呼ばれていたことを知り、コレダ!と思い、「The Biblio Kids !」と一部変更したうえで、誌名としました。 <NEWS PEEP:最近の記事から> |
ルツェゴビナの国立図書館兼大学図書館が、セアビア武装勢力による砲撃を受け、炎上・崩壊した。蔵書の救出活動を試みた市民に対しても迫撃砲・機関銃による攻撃が加えられ、市のシンボルでもあった疑似ムーア様式の綺麗な建物は崩壊し、約300万冊の蔵書の大部分が焼失した。主に16世紀以降のイスラム文献からなる貴重書約15万5千点は被害を避けるために地下室に運ばれたが、そこでかなりひどい水害を被った模様である。1896年にタウンホールとして Miljcka 河岸に建設された建物は、第一次世界大戦の勃発を告げた1914年6月のオーストリアの Ferdinand 大公の暗殺事件の現場となった歴史的な建造物であり、1951年以降国立図書館が使用してきた。(American Libraries 23(9):736,816 (1992.10)) <NEWS PEEP:少し前の記事から>
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<BIBLIO PEEP:文献紹介> |
日の新聞の値段より安く読めたらしいからいいが、単行本を借り出すとなると、かなり高額な月会費や保証金をとられた。だがもうひとつ、いわば金のない活字中毒者向けに『貸本屋』というのが存在した。そこでは小説などの単行本のレンタルが主であった。・・・月会費などは取られず、一日いくらという計算だったらしい。」と説明する。 ◆18世紀末から19世紀中頃にかけてのフランスの書物事情を、文学作品から知るには、『ボヴァリー夫人』と、Philip Gaskell が A New Introduction to Bibliography で引用しているバルザック『幻滅』とが必読文献のようだ。 ◇藤川芳朗「ある貸本屋の肖像 ドイツ語圏の本の文化史(1)-(3)」『月刊百科』(359):11-16(1992.9); (361):32-39(1992.11); (364):33-39(1993.2) ◇高宮利行「ヴィクトリア朝前期の書物生産における Medievalism - Henry Shaw、Owen Jones、Henry
Noel Humphreys を中心にして」『藝文研究』(58):201-188(1990)
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